【第二新卒】退職理由をうまく伝える3つのコツ

 

もともと辞めたくて辞める人はいない

第二新卒の退職理由は様々でしょう。

ですが、入社前から「辞めたいな…」と思って入社する人はほとんどいないはずです。

約80%の新入社員が社会人に明るい希望をもっているというTVの調査結果がありました。

つまり、「社会人、頑張るぞ!」という気持ちと「現実」にギャップが生じる、“リアリティショック”が退職する要因だと言われています。

どんな退職理由でも“リアリティショック”は生じていることが多くあります。

こうした要因があるということを念頭に置いて、一読いただければと思います!

 

第二新卒の転職理由は?

内閣府が発表した「2018年版子供・若者白書」において、発表された「若者が初職を辞めた理由(複数回答可)」を5位まで見ていきましょう。

1位は「仕事が自分に合わなかったため(43.4%)」、2位は「人間関係がよくなかったため(23.7%)」、3位は「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため(20.7%)」、4位は「賃金がよくなかったため(20.7%)」、5位は「ノルマや責任が重すぎたため(19.1%)」と続いています。

貴方はどれに当てはまっていますか?

1位の理由を除いて、「職場の環境」の理由と言えるでしょう。

 

そのまま面接では言えない…

第二新卒の退職理由の伝え方が難しいと言われる理由は、上記の退職理由が代表的なものですが、そのまま言ってしまうと、マイナスイメージがついてしまうからです。

第二新卒の面接において、面接官は退職理由を一番と言っていいほど、採用するかの基準においています。

それは、「弊社でも同じ状況になるとすぐ辞めるのではないか?」と考えるからです。

中途採用の採用費は1人当たり45万円と言われていることからも、すぐに辞められると採用日がムダ金になるため、面接官はそのリスクを避けることを重要視しています。

では、どのように退職理由を伝えればいいのか?

退職理由の3位までをポジティブに言い換える方法を詳細にお伝えしましょう!

 

その1:仕事が自分に合わなかったため

退職理由の1位ですが、圧倒的多数の退職理由ですね。

「仕事が合わなかった」といえば、例えば「営業職をしているけど、人と話すことが苦手だ…」と思う人もいれば、「エンジニア職についているが、コツコツ積み重ねることが難しい」など様々理由はあるでしょう。

ですが、この退職理由は簡単にポジティブに言い換えることができます。

退職理由の言い換えのコツは共通して「本当のことも伝える」ということです。

営業職が合わず、退職するということを例として挙げてみます。

「もともと、人見知りなこともあり、営業職には不安を抱えておりましたが、先輩・同僚にしっかり学びながら、売れる営業マンになるため、工夫を重ねて業務に従事してまいりました。ですが、自分自身のポテンシャルを考えたとき、今後成長ができる職種かと疑問に思い、退職することを決意致しました。決断は時期早々だということはとても反省するべき点だと考えております。ですが、今後の社会人としての成長を考えたとき、今が新しいチャレンジに踏み出す時だと考えました。」という具合です。

コツは3つです。

1)正直に「その仕事で自分が合わないと感じたこと」を言う、

2)早期離職に反省している、

3)今後のビジョンを考えていることをアピールする、ということです。

完璧な退職理由を準備する必要はありません。

面接官はその後、「では、あなたが考えるキャリアビジョンは?」、「具体的にはどんな点が難しかった?」など話を広げます。

それに素直に答えることが「誠実に自分に向き合っている」とアピールすることができるわけです。

 

その2:「人間関係がよくなかったため」や「労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため」

これらはまとめて考えることができます。

2位以下の「職場の環境」を理由とする場合、同様に考えることができますので、参考にしてください!

では、例として「人間関係がよくない」ということを取り上げましょう。

伝え方は以下の通りです。

「前職(現職)では、正直に申し上げますと、人間関係がすこぶる悪かったです。具体的には同僚間のいじめがあることや上司からの叱責が毎日のようにあるなどです。毎日、時間を一緒にするメンバーや同僚の雰囲気が悪いことで仕事にかなりの支障をきたすことも多々ありました。自分自身のコミュニケーション能力不足という点も大いにあり、そういった人間関係を良好にする方法を考えるべきでしたが、社会人として力不足ということもあります。ですが、今回は新しい職場・メンバーと一生懸命、仕事に向かっていきたいと考え、退職を決意しました」

いかがでしょうか?

コツは3つ、

1)正直に「どんな環境だったか」ということを伝える、

2)自分自身の反省点を述べる、

3)仕事には前向きであるという意思を伝える、ということです。

環境が原因で退職を決意すると、退職理由を話すときに、どうしても「人のせい」という伝わり方になってしまいます。

そのため、自分が悪かった部分、反省点を伝え、環境がよくなれば、仕事の成果は発揮します、というアピールをすることで面接官は「責任転嫁せず、しっかり受け止めている。この人は環境さえ変えれば花開く、うちの会社ならそれが可能だ」と考えつきます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

退職理由を伝えるときに求められることは、「素直に現状を受け止めているか?」、「責任転嫁せず、受け止めているか」、「仕事には前向きなのか」という3点だけです。

正直に伝えるだけでは、面接官の評価は悪くなりますので、退職理由はあくまでプラスマイナス0にすればいいのです。

「正直な部分―建前(反省や仕事の熱意)=0」という方式です。

一度参考に、考えてみてください!