【エンジニア向け】面接で短所を聞かれたらこう答えるべし。3つの事例
面接でよく聞かれる質問の一つに「あなたの短所を教えてください」というのがあります。
短所、と言われるとマイナスなイメージを連想しがちですが、実は短所を通じて長所をアピールするチャンスなのです。
面接で聞かれる「短所」の意図
面接官が短所を聞く背景には、応募者が社風や募集職種にマッチした人材か、を確認したいという想いがあります。
長所・短所というのはその人の人となりが出る上、長所より答えにくい短所について、きちんと自分の意見を述べられるということは、自己分析ができている、と捉えられます。
また、短所から見える人となりから、その人が長く働いてくれる人材かどうか、についても判断しています。
いくら高度なスキルや技術をもっていても、すぐに辞められてしまっては困るので、志望動機や職歴同様、意外と注目されている質問なのです。
■「短所」の答え方~解答例とポイント~
その1:責任感が強すぎる
「責任感が強い」という長所を短所風にアピールする例です。
例えば、責任感が強いが故に、自分の担当箇所だけでなく、成果物全体のクオリティが気になってしまい、他メンバ分のレビューを積極的に行ってしまうため、作業時間が人より多くかかってしまう点です、などのように、具体的なエピソードを交えて話せると良いでしょう。
他にも、上流工程の担当であっても、開発者へ指示を出した後、開発者へ任せっきりにできず、設計前・開発後・単体テストケース作成時など、フェーズごとにレビュー時間を設けるため、トータルの作業時間がかかってしまいます、などのエピソードがあります。
一見、作業時間がかかること=マイナスのイメージとなりますが、品質担保のためには必要工数であるため、レビューの時間削減のための工夫を模索しています、など改善策も考えている点を併せてアピールできると良いでしょう。
その2:丁寧すぎる
「丁寧に作業する」という長所を短所風にアピールする例です。
例えば、丁寧に作業する癖があり、エクセルやワードの形式や体裁を揃えたり、毎回校閲チェックをしてしまうため、人より作業時間がかかる点が短所です、というように丁寧すぎる理由を交えて話せると良いでしょう。
業界によっては時間をかけてでも品質を担保することに重点を置いているともあるので、アピールポイントになります。
人よりも作業時間がかかる、というのはどの程度ですか?と追加の質問があった場合は普通の人が1時間のところ、自分の場合は1時間半くらいかけてしまいます、など常識の範囲内で「作業時間がかかる」という例を提示できればよいと思います。
その3:好奇心旺盛すぎて…
「好奇心が旺盛すぎる」という長所を短所風にアピールする例です。
例えば、好奇心が旺盛すぎて、新しい技術や仕組みに興味があるのですが、自分の力だけでは解決できないことも多く、いつも色々な人を巻き込んでしまいます、などのように表現することができます。
仕事をしていく上で、個々のスキルも重要ですが、実はそれ以上に各分野のスペシャリストを見つけだし、繋げていく力というのが求められます。特に新技術や新しい仕組みを取り入れる際は一人で行うと失敗する確率が高くなってしまうので、色々な分野のスペシャリストに協力を仰ぐのが正解です。
どんな風に人を巻き込んでいくのですか?という追加の質問がきた場合には、社内外の研修に積極的に参加し、ネットワークキングを行い、各分野のスペシャリストと顔合わせをしておくことや、自分で調べられるところまで調べ、現在も継続して調査をしていることをアピールした上で、クローズドクエスチョンで聞きにいくようにしています、など自分なりの工夫点をアピールできると良いでしょう。
このように、短所は長所をアピールするためのチャンスとなります。
長所と短所は表裏一体で、やりすぎれば短所になるが、それ自体は長所、という点をピックアップするようにしてみると良いでしょう。