僕の私の第二新卒転職 Part9

 

 

はたから見るのと実際に入るのとでは大違いの製造スタッフの仕事

前職は自動車や電子機器などの部品メーカーの工場内のシステム更新のプロジェクト要員でした。

辞めた理由としては、そのプロジェクトチームが生産管理課に所属していて、そこの上長と折り合いが合わなかったからです。

入社時から履歴書に書いていたことが気に入らないという理由でその上長からマークされ、散々無能扱いされてきて、仕事に自信を失いつつありました。

工場勤務ということもあって、現場の人達と接する機会が多く、現場の人達が活き活きしている様子を見て、現場系の仕事に就こうと思っていました。

随時募集している近隣の自動車メーカーの期間従業員で製造スタッフを経験した友人より、いろいろと情報を聞くことにしました。

話を聞いて「これは馴染めそう」と思い、彼が仕事したところと同じ自動車メーカーの期間従業員で、工場内の製造スタッフとして働き始めました。

「自分に自信を失っていたから、とりあえず期間従業員で働くことができればいい」という考えだったので、当初からその会社1本で考えていました。

心がけたことといえば、面接官から好印象に思われるように、スーツで面接に臨んだ以外は特に何もせず、当たり障りのない面接を受けたあと、スムーズに採用されました。

転職後は、残業はあるものの、前職のように何時に帰れるか分からない状況から、決まった時間には仕事を切り上げて帰ることができるようになった一方、土曜出勤が毎週のようにあったため、相対的に自分の時間の確保は難しい状況に変わりありませんでした。

また、前職において傍目から見て現場の人達が活き活きしているように感じましたが、実際現場に入ると、事務職の人達に比べて、いろいろな意味で強烈な人間に出くわすことが大きく、対人関係に悩まされました。

けれども、面倒見の良い人達もいて、いろいろとお世話になり、その人達とは今でも縁がつながっています。

その会社には期間従業員1年ののち、何とか正社員になることができました。

しかし自分自身、物覚えや要領が悪く、配属された現場の仕事について行けずに、結局余剰人員となってしまいました。

その後、さらにブラックな環境での製造ラインに回され、もっとシビアな人間関係と仕事内容に耐えきれなくなり、正社員になってからわずか1年で辞めました。

この転職は、当時の職場内で今に続く人間関係を築くことができた点においては成功と言えますが、それ以外では、前職以上に自分への対人スキルや能力的な不信感が増大し、自殺についても頭をよぎるほどでした。

後々の経歴にも大きな影を落とした点においては、失敗だったと言えるかもしれません。

 

信用金庫から税理士事務所への転職、自分の正義感を貫く

前職は信用金庫に勤めており、主に法人営業行っていました。

信用金庫に入庫した理由は、元々経済学部であったという事と、融資等の業務を通じてお客様や社会に貢献できる仕事ができると思ったからです。

しかし、実際の業務は融資、投資信託、保険等のノルマに追われ、思い描いていた業務とはかけ離れたものでした。

現実と理想のギャップはもちろんありますし、それが社会であるという事はわかっているつもりです。

しかし、どうしても自分の正義感とかけ離れた仕事を続ける事ができず、転職を決意しました。

数多くの仕事があるの中で、信用金庫の経験が活かせることと、元々祖父が税理士であったという事もあり、税理士事務所への就職を決意しました。

現在の仕事について感じたことは、税理士という仕事は顧客本位で動く事と自社の利益を上げる事のベクトルがほぼ同じ方向で働くという事です。

顧客第一で動く事がそのまま自社の利益に結び付く、私にとってこれほどうれしい事はなかったです。

転職は結果として成功であったと私は思っています。

未経験職種ということもあり、これからたくさんの勉強と資格取得をしなければなりませんが、自分の正義感に従って仕事を行えるという喜びを掴み取る事ができたからです。

 

ベンチャーから大手への転職を通して得たものと失ったもの

前職では、SEとしてシステム開発を行っていました。

ベンチャーということもあり、負荷のかかる働き方であっても成果を出すことが良しとされている社風があったため、長く働ける会社ではないと思い、転職を考え始めました。

前職で不満に感じていたことを踏まえて、労働環境が整っていることを重視して転職先を探していました。

転職活動の初期は、多数のエージェントサイトに登録し、業界問わず幅広く見ていくことからはじめました。

数ある求人を見たり、エージェントとの面談を通して、自分のやりたいことやりたくないことや、転職する上での条件等も絞れてきました。

働きながらの転職活動であったため、面談等にかけられる時間が少なく、その分サイト等での企業調査は念入りに行なっていました。

転職先は残業の規制が厳しく、また福利厚生も充実している会社に就くことができました。

しかし、ベンチャーからそのような固い社風の会社に転職したということもあり、社風の違いに慣れるまでにはやりずらさを感じたこともありました。

前職での不満を解消することができたという意味では成功と捉えていますが、同期がいないことや、中途採用が多い会社ならではのドライな環境には若干のさみしさも感じています。

 

ベンチャー企業から大手企業への転職体験談

零細企業から大手企業に転職をしました。

技術職での転職でしたが、年相応の技術力だけで大手企業に入れるとは思っていませんでした。

そのため、技術以外の所にも武器を持ち、ある程度の技術を持ちながら、別の能力もある人材という見せ方をする事に決めました。

もちろん技術面も磨く必要があると感じましたが、第2新卒という採用枠を考えると、企業側も技術力での採用というよりはポテンシャルややる気を重視すると考えたためです。

目をつけたのは英語で、初歩レベルの英語すら怪しい状態から英語の勉強を行い、月額制の英作文レッスンや英会話レッスンを行い、日常会話やメールの作成をなんとかこなせるレベルに持っていき、某英語でのコミュニケーション能力テストで900点を取得しました。

そして転職活動では、年相応の技術力を持ちつつ、英語もある程度こなせる事をアピールしました。

何社か採用試験を受け、業界内では大手とされる企業に採用されました。

アピールをする際は結果(能力テストでの点数)だけをアピールするのではなく、自分が如何に目標に向かって継続的な努力を出来る人間かをアピールし、その証拠として能力テストでの結果を使いました。

自由さを求めて零細企業に就職しましたが、大手企業の手厚い待遇には敵わないと転職して改めて実感しています。転職活動をして一番良かった点です。