僕の私の第二新卒転職 Part8

 

自分の『好き』に出会うために、遠回りした2年間

私は都内の大学を卒業後、大手企業のグループ会社に入社しました。

就職活動時は、『大手企業のグループ会社だし、そこそこ安定しているだろうな』とそこまで仕事内容を細かく考えてはいませんでした。

扱う業務自体には、学生時代から興味もあり、自分の趣味を活かせる業界でした。

しかし入社後に配属された部署は、コールセンター。

企業説明会の時点ではあまりこの部署について紹介は無く、内定式後に急に説明があったことも鮮明に覚えています。

正社員もコールセンター要員となるのか…と少し憂鬱に思いながらも、配属後は少しずつ業務を習得し、同期の中では一番最初にオペレーターとして電話に出ることになりました。

ただ、自分の希望していない部署での慣れない業務、そして毎日のように受ける、自分には取り扱えないレベルのお客様からのクレーム。

クレーム対応マニュアル等は無く、自分の力量に全て任されていたため、うまく対応することが出来ませんでした。先輩や上司にも助けを求めても『まずは自分でなんとかしてみなさい』というスタンスでした。

気付けば、心を病んでしまい、3ヶ月の休職を経て退職へと進みました。

だが、3ヶ月の休職の間、何もしないわけにもいきません。

退職関係の書類などもありましたが、同時進行で転職活動を始めました。

自分の心が100パーセント元気ではないため、本当に少しずつではありましたが、派遣会社の登録会に出向いたり、大手人材会社の第二新卒向けエージェントに登録したり、活動を続けました。エージェントの担当者にはひどく辛辣な対応をされ、『この経歴では紹介することはできない』『貴方のような有名私大卒の方に任せる仕事は、お茶汲みの女性事務なんかではなくて、もっとリーダーシップを発揮してガツガツ仕事をするようなところだよ』など。

経歴はともかく、時代遅れな考え方を押し付けられるような言葉で、自身の希望する仕事までエージェント担当者には否定されました。

それ以降、エージェントと連絡は取っていません。

社会復帰に、と私が退職した翌月から始めたのは、登録した派遣会社で紹介された、学校事務の仕事です。

穏やかな環境や同僚、クレームを受けるようなことはまず無く、上司の言う通りに事務仕事を半年こなしました。

元々、産休の職員の代理としての勤務だったため、期間が限定されていたことから、社会復帰をしつつ私は転職活動を続けていました。

学校事務の職場では、次々に仕事が舞い込んでくると言うようなことはなく、自分としては少し物足りないような感覚でした。

しかし、精神面の回復がまだ完全ではなく、週に一度休んでしまうこともあり、大変なご迷惑をかけておりました。

この期間、『どうして自分はまだ出来ないのだろう』『どうして自分はダメになってしまったのか』と、自問自答を繰り返して至ったのは、『やはり自分の好きな分野での仕事がしたい』という気持ちでした。

就職活動時に足りていなかったのはこの自問自答の部分であると感じています。転職活動をして気付いたのでは遅いのかもしれませんが、『自分が何をしたいのか、生きている上で大切にしたいのか』というのが一番の自己分析であると思います。

半年の契約期間終了後、転職サイトから面接を申し込み、内定していた大手企業にて勤務を開始しました。

入社して2ヶ月後には1年に一番利益を上げる繁忙期を迎え、付け焼き刃ではありましたがすぐに業務に慣れ、繁忙期真っ只中にあった定期検診で、心療内科の先生にも晴れて『診察卒業』を言い渡されました。

入社してもうすぐ1年になりますが、今ではすっかり主戦力として上司に認められています。

自分の好きな分野、そして仕事内容にありつけたのは、この短期間での離職、自分に合っていない業務との出会いがあったからこそだと実感しています。

  

したいことをするために必死に転職活動をしたうえでえた素晴らしいもの

私は大学を卒業し、内定していた会社で働き始めました。

仕事は古本市場という店舗での店舗スタッフとしての業務でした。

学生時代コンビニでアルバイトをしていたので、本当はマスコミの仕事を希望していたのですが、中々決まらずアルバイト時代の経験を活かして小売業を何個か受けることでたまたまご縁があり、入社を決めました。

ただいざ働いてみると朝からの勤務や深夜の勤務の2交代での勤務であり体力的にしんどかったのと、働いたばかりで右も左もわからないので、質問しても答えてくれない、ちゃんと教えてもらえないことが多く、不信感を抱きわずか3ヶ月で退職してしまいました。

そして次は希望していたマスコミの仕事に就きたいと仕事探しを始めました。

なかなかマスコミの求人が無く、あっても経験者優遇というものばかりでなかなか仕事は見つからなかったのですが、たまたまanという求人紙で求人を見つけ、ここで働きたいと思い連絡して面接を受けることになりました。

面接ではこれまでの仕事のことや自分のこと、志望した理由を中心に聞かれましたが、どうしてもここで働きたいという熱意を伝え採用されました。

未経験でも積極的に仕事をしようと必死に働いているうちに少しずつ回りから信頼されるようになり仕事が楽しくやっていき、第二新卒で転職活動をして本当に良かったです。

 

第二新卒としての新たな場を求めた転職活動

私は都内の4年制の大学を卒業後、新卒として販売系の会社の営業職として就職しました。

23歳の春、期待を込めて働き始めましたが、その後結果的には1年という短い時間で退職をしました。

その大きな理由というのは上司からのパワハラと会社への不信感でした。

私は都内にいくつも支部を置いていた会社の内、杉並区の支店に勤務していました。

勤務していたその支店の方針が、顧客主義ではなく目先の利益を最重要視する方針が強いことが特徴でした。

もちろん会社である以上は利益を求めていかないといけないのはわかっていますが、少しセコいというか、お客さんに無理矢理押し付けるような行為もあり、「法律的に問題ないのかな」あからさますぎる方法であったのと、それをしている自分自身の心にストレスを感じていました。

また「こんなやり方をしていては会社は続かない」と将来への不安も感じました。

個人の力で仕事が出来る雰囲気では無く、ある決められた種類の商品しか販売させてもらえなかったことにも疑問を持っていました。

それだけではなく、数字が上げられない社員に対しては上司からのパワハラを毎日のように浴びせられていました。

「給料泥棒」「使えない雑魚」「お前なんかいらねぇよ」と毎日罵声が響き渡っていました。

個別で社員を呼び出し、1時間から2時間の間ひたすら罵声を大声で浴びさせられる毎日に加え、職場の雰囲気も暗く、私もどんどんストレスをためていき、長期的に続けていくことは難しいと考えていきました。

しかし、何とか仕事を続けていたわけですが、「もうダメかも」と思ったのは実際に転職しようと考えたきっかけは、唯一尊敬していた先輩が会社を退職したことでした。

本当に可愛がってもらっていた先輩であり、その先輩がいなくなる為、心の支えがなくなり、何かが崩れていきました。もう働き続けることはできないと思いました。

転職を決意したのは23歳の時で、新卒で入社したので勤続年数は1年でした。つまり「第二新卒」になるわけです。

新卒3年以内の離職率がかなり高いという話があるということは知っていました。しかし、実際に自分もその一人になるとは入社時には全く思ってもいませんでした。

数字が上げられない自分自身が悪いと最初は自分を責めて自分を咎めていたのですが、年月がすぎていくと、理不尽な説教を延々と長時間行う上司に対し疑問を抱き、納得できなくなるものです。

「石の上にも3年」ではありませんが、最初は3年我慢するということも考えてはいました。しかし、それでも心は悲鳴をあげていて、我慢できないと思い、第二新卒というタイミングを利用して転職することを決めました。

それからというもの、毎日転職サイトなどで転職先や退職に関する情報を集めていきました。

当初の考え方は安易なもので、「辞めてもなんとかなる」と思っていました。

そしてその申し込み期日が迫っていたので転職が決まらないうちに退職届を提出しました。

転職活動は転職エージェントの「マイナビエージェント」を積極的に活用しながら行いました。

転職活動については何もわからない状況ではじめたのですが、担当者の人から的確なアドバイスが貰えたので助かりました。

転職活動は未経験の業種であってもやりたいと思っていたある一定の業種に絞り、約10社ほど応募しました。

その結果、面接までいけたのはたった2社です。

その業界は業界自体が専門職だったこともあり、経験がなかった私は不利でした。

書類送付の前に断られることも多かったです。それでも最終的にはなんとか1社から内定を頂くことができました。

退職してから、2ヶ月でした。

退職したこと自体は後悔してませんし何とか仕事を見つけることができてよかったと思います。

転職した会社自体が悪かったというわけではありません。

その業界の研究をもっと行い、長期的に働いていけるか、将来的にはどうなのか、目指したいことと一致しているかなどの分析をもっと真剣にしておけば良かったと思いました。

内定をもらえた安心感と転職活動を早く終わらせたいという気持ちから、他社と内定先を比べ、じっくり比較検討するというようなことも行いませんでした。

焦りから生じた金銭面、精神面で余裕をもった活動を行うことができなかったということを感じます。

転職したこと自体は後悔していません。

しかし、転職する際には、在職中に行うか、それとも辞めてから行うのか、辞めてから行うなら余裕をもった転職活動ができるように準備しておくことは必要です。

転職はしっかりと考え、しっかりと調べることが最重要です。

ただ、今の社会では第二新卒者の需要増加はとても顕著になっており、絶好のタイミングであるといえます。

まずは少しずつはじめることです。

転職サイトへの登録をすることなど、できることから転職活動のスタートを切ってください。

そして、どんなことでも相談することです。

 

自身の初めての転職と転職成功までのプロセスについて

私は、2013年に私大の法学部を卒業し中規模の電機メーカーに就職しました。

大学時代に独学で中国語を勉強し広東語であれば日常会話が出来た(=HSK5級位)事や体育会出身の為、最初に配属された部署の上司に好かれたことから、異例の抜擢で中国 大連に1年程研修も兼ねた駐在員として派遣して頂きました。

大連では開発営業やエンジニアをマネジメントする業務に従事しました。

しかし、帰国後に中国での業務経験や語学を全く活かせない国内マーケット向けの部署に異動となり、せっかくの強みを活かしたいと考え転職エージェントに登録しました。

20代という年齢のため、まだ知らない業界も多くあり、また今後多くの業界を見ることはそう無いであろうと考え、せっかくの機会なので色いろな会社を見てみたいと思っていたので、業界は絞らずに転職活動を始めました。

2ヶ月間、コンサルやメーカー等幅広く選考を進めたものの、いずれの会社も1次面接は通過出来るものの2次面接や最終面接で落ちることが非常に多く志望動機の甘さや経験不足などを痛感し第2新卒での転職の厳しさを痛感しました。

ただ、何度か面接に行くにつれ自身がやりたい事が何か棚卸しが出来、纏まった志望動機を伝えられるようになりました。

結果、同じ業界で中国市場で活躍できる若手人材を探していたアメリカ系企業と縁が有り、現在プロジェクトマネジャーとして中国と日本を仕事で行ききしています。