転職時の税金・保険の手続きHow to

 転職する際、現在の会社を退職するわけですが、
この時、会社が代行してくれていた税金や保険の手続きを行う必要があります。
種類ごとの手続きの仕方についてご紹介します!

 

■種類別の手続き

①所得税

関連書類:源泉徴収票
給与にかかる税金で、毎月給与から天引きされているものですね。

こちら、毎月簡易な計算で出された額を天引きしているので、年末調整で余分に払った分を戻してもらっています。

年内に再就職した場合は、転職先に源泉徴収票を提出すれば転職先で年末調整してもらえます

 

②地方税

関連書類:特になし
こちらはおなじみの住民税です。

普通は後払い制(特別徴収)で、前の年の分を今年の6月~5月の給与で天引きされます。

転職しても自動的に引き続き給与天引きしてくれますが、手続きが間に合わない場合は自分で払うこともあります。

※自分で分割納入(普通徴収)を選んだ場合は納付書が届くので、自分で払います。

普通徴収のほかに、一括で納税する一括徴収という方法もあります。

転職先で引き続き給与から天引きしてもらうには、「給与支払報告・特別徴収に係る給与所得者異動届出書」の「転勤(転職)等による特別徴収届出書(※)」の欄に必要事項を記入します。※自治体によって名称が異なります。

 

③厚生年金保険

関連書類:年金手帳
転職期間がない場合は、転職先に年金手帳を提出するだけでOKですが、1日でも離職期間がある場合は役所にて国民年金への切り替えが必要です。

退職から二週間以内に切り替える必要があり、年金手帳のほか、印鑑や離職票・退職証明書などの退職日が確認できる書類が必要になります。

 

④健康保険

関連書類:健康保険資格喪失証明書
退社時に、会社から健康保険資格喪失証明書をもらい、次に加入する健康保険事務所に提出します。

これがないと次の保険に加入できないので、紛失には要注意です。

なお、会社が発行してくれた保険証は退職時に返却します。

 

⑤雇用保険

関連書類:雇用保険被保険者証
「雇用保険被保険者証」を会社に預けている場合、転職先に提出する必要があるので、退職時に取得する必要があります。

自身で保管している場合で、失くしてしまった場合は、自分の住んでいる場所を管轄しているハローワークにて、再発行してもらえます。

(注:再発行には「被保険者番号」が必要になります。わからない場合は会社に確認すると教えてもらえます。)

 

⑥団体保険

関連書類:特になし
団体保険は会社によって、退職後の加入可否が変わってきます。

転職などで退職する場合は、ほとんどが継続加入できなくなるので、代替品の加入を検討する必要があります。

転職先でも団体保険の扱いがあるか、事前に確認できると良いですね。

 

■NEXT~提出するもの~

上記のように、転職する際に提出すべきものが多数ありますが、転職先が決まっている/決まっていないで提出すべき書類も、提出先も変わってきます

以下に簡潔にまとめましたので、参考になれば幸いです!

 

▼転職先が決まっている場合~企業へ提出するもの~

・源泉徴収票
・年金手帳
・健康保険資格喪失証明書
・雇用保険被保険者証
・扶養控除等(異動)申告書(※1)
・健康保険被扶養者(異動)届(※2)
※1…扶養控除や配偶者控除、障害者控除などの控除を受けるための書類
※2…被扶養者がいる場合に提出が必要な書類

 

▼転職先が決まっていない場合

【役所】
・社会保険資格喪失証明書→国民保険への加入
・年金手帳/離職票など退職日を証明できるもの→国民年金への加入
【ハローワーク】
・雇用保険被保険者証(※3)
※3…失業手当をもらうのに必要な書類。離職証明書は会社がハローワークへ提出する。