転職の面接でよく聞かれる6つの質問と回答例

新卒面接と転職面接との違い

転職と新卒の面接、どちらも同じ面接では?と思われるかもしれませんが、実は全然違います…。

なぜなら、新卒と中途入社とでは求められるものが全然違うからです。
新卒と中途を比較したとき、一番の違いは「キャリアの有無」です。

同業社なら過去の実績や業務経験、これまでの経験を生かした働き方などが面接官の関心のあるところとなります。

つまり転職面接では志望動機に加え、実績と持っているスキルを評価されます

これらを踏まえた上で、転職の面接では何を抑えるべきなのか、以下のテーマに沿ってお話していきます!

 

よく聞かれる質問と回答例6パターン

その1:序盤の定番!自己紹介

まず初めに聞かれる質問といえば「自己紹介」。

ただし、単なる自己紹介ではなく、ここでは転職者として自己紹介が求められます。

ポイントとなるのは社会人としてのキャリア

前職は何で、どんな実績をあげたのかを簡潔に説明できればOKです。

職務経歴書をベースに、話したいポイントを事前にピックアップしておくことをお勧めします。

回答例)
前職ではオープン系のシステム開発でプロジェクトリーダーを担っていました。提案
から開発、保守・運用まで一貫して担当して参りました。上流工程を主に担当しており
ましたが、よりお客様に近い立場での提案活動を行いたく、本職へ応募しました。調整
役を担うことが多かったので、キーパーソンとなる人を見分けることや、ヒアリングか
ら背景にある課題を読み取るよう、心がけてきました。今後は、これまでの提案経験を
生かしていきたいと考えております。

 

その2:ここが気になる!転職理由

転職理由を聞く最大の理由は、あなたが応募先企業に合うかどうか、を確認するためで
す。

どんなに優秀な人でも企業の求める求人像に合致しなければ採用されないので、
業の求めているポジションを事前に抑えておくことがポイントです。

回答例)※IT系プロジェクトマネージャー募集の場合
これまで最長6ヶ月の小・中規模案件のプロジェクトマネージャーを担当してきまし
たが、より大きな規模の案件に携わりたい、と思い志望させていただきました。これま
での担当案件では納期遅延もなく、開発中の不具合発覚時には随時お客様と相談の上、
必要に応じて段階的にリリースを行い、年間不具合率を2桁→1桁まで抑えることが
できました。また、前職では中国・インドでのオフショア活溌経験もあり、これからオ
フショア化に力を入れようとしている御社にて、これらの経験を生かして働くことが
できると考えております。


その3:転職面接ならでは!前職を辞めた理由は?

退職理由でチェックされているのはストレス耐性と適応力です。

せっかく入社してもすぐに辞められてしまっては困るので、面接官はあなたに組織の適応力があるかどうかを確認しています。

そのため、退職理由はポジティブあること!がポイントです。

回答例)
これまでは下請け業務が主でした為、提案活動に制約がかかることが多かったのです
が、今後はより自由且つお客様に近い立場で仕事がしたいと思い、転職を決意しました。
IT業界で培ってきた開発や提案経験をもとに、お客様から指名されるプロジェクトマ
ネージャになりたいと思っております。

 

その4:キャリアプラン!〇年度、どうなっていたいですか?

キャリアプランの有無によって、長く働いてくれるかどうか、をチェックされています。
また、そのプランが自社で実現できるかもポイントになりますので、企業の人材像チェ
ックは必須です!

回答例)
下流から上流工程まで一貫して担当してきましたが、今後は提案活動やマネジメント
領域にチャレンジしていきたいと考えています。


その5:人となりを知る①「あなたの強みを教えてください。」

強み=長所アピールのチャンスなので、あなたの長所が仕事をする上で、どのように生
かせるか、事例を交えて話せると好印象です!

回答例)
ヒアリング力が自分の強みだと思っています。これまで数多くのクライア
ント様に提案させていただく中で、それぞれの背景にある課題を読み取るため、表面
的な課題だけでなく、なぜそれが問題なのか、ということを意識してヒアリングして
きました。

 

その6:人となりを知る②「一番つらかったことは?」

面接官は一番つらかった経験から、窮地に立たされた時、どうやって切り抜けたか、と
いうことに着目しています。

これによって、あなたの解決力や性質をチェックしています。

回答例)
複数のシステムが参画するプロジェクトの調整役を行っていた時、各システムから不
定期にあげられる課題や要望に入れ違いがあり、調整するのがとても困難でした。これ
までの担当者は都度システム毎にヒアリングを行っていたのですが、キーパーソンの
予定を調整し、2~3回のミーティングを開催することで、ヒアリング数や認識齟齬を
回避することができました。

 

年代別・ポジション別の頻出QA

20代、30代と年代ごとに求められるスキルや人材像が変わってきます。

20代では伸び代を考慮し、プレーヤーとしてのスキルと成長性を求められるのに対し、30代ではリーダーやマネージャとして「使う経験」を問われます。

特に30代以降では即戦力となることを期待されているので、実績や入社して何がしたいか、などの質問がメインになります。

 

異業者転職:キュリアチェンジでの頻出QA

キャリアチェンジでの転職の際によく聞かれるQAをご紹介します。
Q:なぜこの業界を選んだのですか?

A:(経理→IT)前職では経理の業務を行っておりましたが、経理システムの問い合わ
せに対応していく中で、システムそのものに興味を持ち、作る側の立場になりたいと
思い、応募しました。経理全般の知識を生かして開発を行いたいと思っております。

Q:この業界での経験はありますか?
A:(IT→メーカー)本業界での経験はありませんが、システム開発の立場で各メーカー
の商品を取り扱ってきました。業務の一環でユーザーサポートを行っていましたが、ユ
ーザーに感謝されることにやりがいを感じ、よりユーザーに近い立場で仕事がしたい
と思い、本職に応募しました。

 

さいごに

転職の面接にかかわらず、面接での基本は「聞かれたことに答える」です。

これが出来ない人が多く、長々と自慢話をしてしまったり、志望動機を話すはずが自己アピールに終始してしまったり…。

面接という限られた時間での応答では焦りが出てしまいますが、まずは聞かれたことに答える、ということを念頭に簡潔に答えられると好印象です。

文章に置き換えると1~2行程度で区切るのがベストで、必要に応じて補足する、くらいでOKです。